「この仕事は自分に向いていないからやめたほうがいいのかな…」
臨床検査技師の仕事は覚えることが多く、日々勉強で「いつになれば技師として一人前になれるのか」と不安を感じている人はぜひ当記事を参考にしてみてください
私は入職して3年目から転職活動を視野に入れて活動を始めたので、同じような境遇を持っている人の役に立つはずです
臨床検査技師に向いている人【適正チェック】
臨床検査技師に向いている人は以下のような人です
- 勉強するのが苦ではない
- マルチタスク管理が得意
- 几帳面、丁寧な仕事をする
- ストレス発散が上手
- コミュニケーション能力が高い
多く当てはまっていればいるほどあなたは臨床検査技師の仕事に向いているといえます
あなたはいくつ当てはまりますか?
なぜこれらの項目が臨床検査技師の仕事と関係しているのか、一つ一つ説明をしていきます
勉強するのが苦ではない
医療従事者は医学の進歩とともに知識を身につけなければなりません
就職後も、業務終了後や休日に勉強会に参加することもあります
なので純粋に医療に興味があったり、知識欲が高く勉強をするのが好きな人でないと苦しいと思います
職場にもよりますが、たとえ業務の一環であっても勉強会には給料は支払われないケースがほとんどですからね
臨床検査技師って本当にタダ働き多いです(´;ω;`)
マルチタスク管理ができる
臨床検査技師の仕事は複数のタスクを同時に進行していきます
毎日数百件単位で送られてくる大量の検体を裁かなくてはならないので、機材の準備、検査、片付けを同時並行で進めなくては業務時間内に仕事がおわりません
複数業務を同時にこなせる人でないと臨床検査技師の仕事は務まらないといってもいいでしょう
夜勤などで検査科に自分一人しかいない時は特に大事な能力ですね
臨床検査技師に男性が少ないのは男性にはマルチタスクが苦手な方が多いからという意見も聞いたことがあります
几帳面、丁寧な仕事をする
医療現場で機械による自動化が進んでいますが、病理標本や血液標本の作製、ピペット操作に人の手は必要不可欠です
臨床検査の仕事は、少しのミスで患者の命を左右するので、正確な仕事を進められる人でないとこの仕事はできません
不器用な人にはできない仕事というわけではありませんが、責任感を持って丁寧な仕事を心掛けるのがなによりも重要です
ズボラな人やおおざっぱな人にはあまり向いていないかもしれないですね
ストレス発散が上手
医療現場全般に言えることかもしれませんが、どうしても病院内というのはストレスが溜まります
職場の人間関係や患者とのコミュニケーションはもちろん、職業柄ミスのできない仕事であったり、夜勤で生活のリズムが崩れたりするのもザラだからです
うまくストレスを発散できないと身体を壊して鬱になってしまう人も多いため、上手に自分をコントロールし、プライベートで適度にガス抜きができる人が好ましいです
私は仕事が終わると疲れてすぐに寝てしまうので、休日には必ず出かけて思いっきり遊ぶようにしていました
恋人や仲のいい友人の存在も非常に大事だといえるでしょう!
コミュニケーション能力が高い
検体検査や検査センターでは、患者と接する機会はあまりないかもしれませんが、臨床検査技師はスタッフや医師とのコミュニケーションがとても大事になってきます
話すのが苦手だからと会話をおろそかにしていると、重大な医療事故が引き起こされることもありえるのです(実際にそういうことがありました)
自分の伝えなきゃいけないことを正確に言語化して相手に伝える能力は必須です
直接患者さんと接する検査に携わる場合も、相手に細心の注意を払って思いやりを持って会話をしないと、ちょっとしたことで患者が機嫌を損ねて検査がスムーズに進められなくなるケースも多々あります
患者には年配の方が多いので、老人扱いがうまい人はこの仕事に向いてるかも
臨床検査技師の仕事に求められる能力って?
いろいろと書きましたが、臨床検査技師の業務に求められるのは「スピーディさと正確さ」です
次々に送られてくる検体を同時並行で時間内にさばき、医者とスムーズな連携ができなければ全く仕事になりません
なので、臨床検査技師にとって最も重要なのはマルチタスク管理能力だと私は思います
少し厳しいことを言うようですが、これができない人は臨床検査技師の仕事に向いているとはいえないでしょう
3年たってもミスが続くなら転職も視野に
新人時代や入職1,2年目は勉強で覚えることも多いので、多少失敗したとしても気にする必要はありません
そこは先輩がしっかりとフォローをしてくれるはずなので安心してください
ただし、3年ほどたって一通り業務内容について学んだあともミスが継続的に続いたり、仕事が業務時間内に終わらせることができないのであれば転職を検討してもいいかもしれません
これはあなたの能力が欠けているということではなく、向き不向きの問題です
意固地になって仕事を続けていると、最悪の場合、転職のタイミングを見失ってしまうことだってあり得るので、柔軟に物事を考えるのが重要です!
ちなみにミスの理由が人間関係(先輩がフォローしてくれないなど)なら、一度早めに職場を変えましょう
私も以前の職場はパワハラ、モラハラ、セクハラ三拍子の最悪な職場でした。
転職を視野にいれる事は「逃げ」ではない
プライドが高い人に多いのですが「転職=逃げ」と考えている方は意外と多くいます。
「どこに行っても仕事は大変なんだから我慢しなくちゃ」
「ここですぐに転職したら次の転職時に苦戦してしまうかも」
断言します。そんな心配はしなくて大丈夫です
医療業界に勤めていると分かると思いますが、同僚がすぐに退職したり転職するのは日常茶飯事ですよね?
どんなにすごい人材でもミスを全くしない人間なんてこの世にはいませんし転職を逃げと考えていると心が死んでいきますよ(実体験済み)
臨床検査技師の資格を活かせる仕事
臨床検査技師には向き不向きがあります
なので、入職数年目の段階で自分には向いてないと思うのなら民間企業への転職をするのも一つの手です
あまり知られていませんが、臨床検査技師という国家資格を活かしながらできる仕事はいくつかあります
例えば、自分が病院やクリニックで扱っていた医療メーカーの営業、CRC治験コーディネーター、臨床検査技師の資格を生かしながらできる仕事は給与も高く、需要もあります
入職してしばらく時間がたっているのであれば、SRL、BML、HKK、IMLといった場所への転職もアリです
私の周りでは美容業界やファッション業界といった前職とは全く関係のない職場に転職する人も大勢いました
再就職を検討しているなら35歳までに行動を
30歳を超えると再就職はさらに難しくなります(男性は特に)
私も転職時は20代だったので何とか職を見つけることができましたが、35を超えていたら転職も厳しかったかもしれないですね
20代の段階で『自分に向いていない』『もっと給与がいい職場が良い』と考えているのであれば35歳までに行動をするべきです
今の職場が終身雇用で定年まで働けるのであればそれに越したことはありませんが、もしそうでないなら自分をキャリアアップさせる意味でも、早い段階で転職を視野にいれるに越したことはありませんよ